演題

PL13-3

肝細胞癌に対する肝切除術前PET-CT撮影の意義

[演者] 堀井 伸利:1
[著者] 熊本 宜史:1, 澤田 雄:1, 押 正徳:1, 高橋 智昭:1, 藪下 康宏:1, 平谷 清吾:1, 森 隆太郎:1, 松山 隆生:1, 遠藤 格:1
1:横浜市立大学附属病院 消化器・肝移植外科

背景:各種固形癌の治療前FDG-PET-CT撮影の治療後の予後予測における意義は多数報告されている.しかし肝細胞癌に対する肝切除術前のFDG-PET-CT撮影の意義はいまだ検討されていない.
目的:肝細胞癌肝切除術前FDG-PET-CT撮影の臨床的意義を明らかにする.
対象:2012年1月から2015年12月までに肝細胞癌肝切除術前にFDG-PET-CTを撮影した74例を対象とし,FDG-PET-CTの所見と臨床病理学的因子の関連を検討した.特に病理学的予後規定因子,肝切除後肝外転移再発とmaximum standardized uptake value (SUVmax)との関連に注目して検討した.
結果: 対象は男性57例女性17例,年齢は72±8.7才で,cStageⅠ/Ⅱ/Ⅲ/Ⅳは8/27/19/19例,腫瘍最大径<3cm 27例 3cm≦最大径≦5cm 18例,最大径>5cm 29例,HBV19例,HCV19例NonBNonC34例であった.単発例49例多発例25例で多発例では最もSUVmaxの高い腫瘤のSUVmaxを採用した.平均観察期間は1年10か月.病理学的予後規定因子のうちvp,vv,分化度(por)とSUVmaxの有意な関連を認めた(vp+ vs vp-, 5.915+-3.561 vs 3.945+-1.894, p= .029; vv+ vs vv-, 6.426+-4.233 vs 4.195+-1.918, p= .004; well/mod vs por, 6.800+-4.472 vs 4.211+-1.937 , p= .001).肝切除後肝外転移陽性群で有意差はなかったが高い傾向にあった(肝外転移群 vs 対照, 7.257+-4.829 vs 4.511+-2.484, p= .071).術前AFPとSUVmaxの有意な関連は認めなかった.
結語: 肝細胞癌肝切除術前FDG-PET-CTは顕微鏡的微小血管浸潤の予測,腫瘍の分化度の推定,術後肝外転移再発の予測に有用である可能性が示唆された.
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