演題

腹腔鏡下胃切除術でのAugumented Rectangle Techniqueを用いたBillrothⅠ法再建の導入

[演者] 野原 京子:1
[著者] 相馬 大介:1, 山田 純:2, 山下 智:1, 山田 和彦:1, 徳原 真:1, 枝元 良広:1, 安田 秀光:1, 橋本 政典:1, 矢野 秀朗:1
1:国立国際医療研究センター病院 外科, 2:茅ケ崎市立病院

腹腔鏡下胃切除術において体腔内再建が普及していきている.これには様々な再建方法が工夫され施行されておりそのメリットと同時に手技上の注意点もあると思われる.我々は,これまでBillrothⅠ法再建には小開腹補助下にHemi double stapling technique(HDST)を用いていたが,2016年よりAugumented Rectangle Technique(ART,福永哲ら)へ変更した.これはlinear stapleを用いて四角吻合とすることで大きな吻合口が確保でき,十二指腸端を切り取り完全な端々吻合となるため虚血の心配もない特徴がある.これまでに10例(男女比3:2,年齢70.2±5.2)施行し,手術時間314±31分,出血量23.8±22ml,術後2か月の体重減少率は5.4±3.5%であった.同時切除は,S状結腸切除が1例,胆嚢摘出術が2例であった.術後1例に残胃潰瘍,1例に吻合部の浮腫を認めたが保存的に軽快した.当院では手術教育と並行しながら再建法の変更を行ったが,吻合手技については必要なステップがシンプルなため無理なく導入できたと考えている.
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