演題

腹腔鏡下幽門側胃切除後再建における小開腹下Roux-en-Y法の短期成績-小開腹下B-I再建との比較検討-

[演者] 一万田 充洋:1
[著者] 中嶋 健太郎:1, 赤木 智徳:1, 柴田 智隆:1, 上田 貴威:2, 當寺ヶ盛 学:1, 白下 英史:1, 衛藤 剛:1, 白石 憲男:2, 猪股 雅史:1
1:大分大学附属病院 消化器外科, 2:大分大学附属病院地域医療学センター

【背景】腹腔鏡下幽門側胃切除術(LADG)の吻合アプローチとして,当科では小開腹下での再建を標準としてきた.導入後の1994年-2004年は小開腹下B-I再建を行っていたが,2005年以降は小開腹下Roux-en-Y再建を第一選択として行っている.【対象と方法】1994年1月から2014年12月までに胃癌に対して当科でLADGを施行した440例を小開腹下B-I再建群(B-I群)194例と小開腹下Roux-en-Y再建(R-Y群)246例に分けて,その手術短期成績をRetrospectiveに比較検討した.【結果】患者因子に有意差はなかった.腫瘍因子としてR-Y群に未分化癌,術前T2以深,術前リンパ節転移陽性が多く,進行したStageが多かった(いずれもP<0.05).手術因子として手術時間はB-I群が有意に短く(P<0.001),出血量はR-Y群が有意に少なかった(P<0.001).術後合併症においてB-I群とR-Y群を比較すると,縫合不全<胃空腸吻合2例(1.0%)vs 十二指腸盲端2例(0.8%)>,吻合部狭窄<3例(1.5%)vs 1例(0.4%)>,膵液瘻<0例(0%)vs 1例(0.4%)>,創感染<1例(0.5%)vs 2例(0.8%)>であり,いずれも両群に有意差は認めなかった.Roux-en -Y再建に特徴的な合併症として2例(0.8%)に内ヘルニアを認めた.重篤なR-Y症候群は認めなかった.口側断端陽性のため追加切除になった症例をB-I群,R-Y群ともに1例ずつ(0.5% vs 0.4%)に認めた.【結語】進行癌を含めた症例に対するLADG後小開腹下Roux-en-Y再建法は短期成績の観点から技術的,腫瘍学的に有用な術式である.
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