演題

当院における腹腔鏡下胃切除術後の胆囊結石発症と予防的胆摘の意義の検討

[演者] 藤田 翔平:1
[著者] 木全 大:1, 松田 睦史:1, 笹倉 勇一:1, 田口 昌延:1, 寺内 寿彰:1, 古川 潤二:1, 尾形 佳郎:1, 小林 健二:1, 篠﨑 浩治:1
1:済生会宇都宮病院 外科

【背景】胃切除後の胆石の発症率は20%程度である.これは迷走神経切離による運動低下と逆行性胆道感染によるものと考えられる.しかし腹腔鏡手術での検討は少ない.当院における腹腔鏡下胃切除術後の胆囊結石発症と予防的胆摘の意義について検討する.
【方法】2011年1月から2016年5月までの間当院で施行された腹腔鏡下胃切除150例について検討した.
【結果】胆嚢結石発生は29例(19.3%)胆泥のみ発生は19例(12.7%),2例は胆嚢石発生後総胆管結石を発症したためダブルバルーン内視鏡にて採石を施行,その2例を含む計3例(2%)が腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行した.胆石発生時期は平均1.38年であり,胆泥出現時期は平均1.35年であった.手術全体では男女比110:40胆石群は20:9であり性差は認めなかった.
【考察】当院では基本的に迷走神経を温存しているが,胆石発生は約20%,胆泥も含めると計32%あった.Roux-en-Y後の総胆管結石はダブルバルーン内視鏡での採石または腹腔鏡下総胆管切開切石術が施行できないと開腹手術となる.胃癌手術は腹腔鏡で施行したのに胆石手術が開腹になると腹腔鏡手術の利点が損なわれるため,Roux-en-Yを施行する際は予防的に胆摘をすることが望ましい.
【結論】当院では腹腔鏡手術後約20%胆石が発症した.R-Y再建時は予防的胆摘術は意義があると考える.
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