演題

胃癌手術症例における血清VEGFR2値の臨床病理学的検討

[演者] 須磨崎 真:1
[著者] 伊藤 正朗:1, 谷島 聡:1, 澤口 悠子:1, 名波 竜規:1, 鈴木 隆:1, 大嶋 陽幸:1, 島田 英昭:1, 金子 弘真:1
1:東邦大学医療センター大森病院 消化器センター(外科)

【背景と目的】VEGFR2はRamucirumabの分子標的であり,腫瘍増殖に関与している.一方,血清VEGFR2は,VEGFR経路を制御してリンパ管新生を抑制する可能性が示唆されている.胃癌手術症例における臨床病理学的特徴と血清VEGFR2の関連性を検討した.【対象と方法】2011年から2013年までの胃癌手術症例167例(男性110例, 女性57例, 平均69歳),Stage 1:94例, Stage 2:36例,Stage 3:21例,Stage 4:16例を対象とした.種々の臨床病理学的因子と術前血清VEGFR2値との関連性をMann Whitney-U検定とPearsonの相関係数を用いて検定し,生存期間の解析にはLogrank検定を用いた.【結果】血清VEGFR2の平均6986 pg/mL(3063~11925 pg/mL;中央値7480 pg/mL)であり,男女間では有意差は認めなかったが年齢とは逆相関を示した(相関係数 = -0.36, P<0.01).また,N2以上のリンパ節転移で有意に低値を示し(P<0.01),M因子とは有意な相関は認めないものの低下傾向を認めた.また,病期の進行に伴い有意に血清VEGFR2は低下したが(P<0.01),生存期間とは相関しなかった.【結語】血清VEGFR2はリンパ節転移および病期との有意な逆相関を示したが生存期間とは相関しなかった.

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