演題

当院における胃粘膜下腫瘍に対する腹腔鏡内視鏡合同手術

[演者] 山田 誠:1
[著者] 後藤 亜也奈:1, 横井 亮磨:1, 土屋 博:1, 多和田 翔:1, 佐々木 義之:1, 奥村 直樹:1, 松井 康司:1, 足立 尊仁:1, 杉山 保幸:1
1:岐阜市民病院 外科

【目的】胃小弯側や噴門近辺に存在する胃粘膜下腫瘍は胃の変形や噴門の狭窄が懸念されるため,当院では従来開腹下での胃局所切除を選択してきた.しかし,近年腹腔鏡内視鏡合同手術の様々な手技が提唱されるようになり,当院でも内視鏡補助下にこれらの腫瘍に対して腹腔鏡下手術を導入して徐々に症例を積み重ねてきたので,その短期成績を報告する.
【対象】2011年から2016年11月の間に当科で広義の腹腔鏡内視鏡合同手術手術を施行された胃粘膜下腫瘍13例.
【結果】1)患者背景:年齢は45~79歳(平均65.6±9.8歳),男性6例,女性7例.2)腫瘍GISTが11例,神経鞘腫1例,過誤腫1例.最大腫瘍径は17~54mm(平均28.9±9.2mm),発育形態は胃内型9例,胃外型3例,混合型1例であった.3)腫瘍の局在はU領域10例,M領域2例,L領域1例で,小弯側7例,大弯側2例,後壁2例,前壁2例であった.4)術式は内視鏡観察下に,可能であれば腹腔鏡自動縫合器を用いたsimple wedge resection,腫瘍径や噴門からの距離等の制約がある場合は全周漿膜筋層切開後の自動縫合器による縫合+漿膜筋層手縫縫合(CLEAN-NET),あるいは内視鏡的全層切開先行後の自動縫合器による縫合(狭義のLECS)等を選択している.5)手術時間は88~252分(平均182.6±60.2分),出血量は0~50g(平均10.3±14.6g),術後在院日数は8~18日(平均10.6±3.1日)で,縫合不全等の術後合併症は認めていない.6)術後胃透視や術後半年での胃内視鏡等を施行しているが,変形や狭窄は認めていない.
【結語】胃粘膜下腫瘍に対する内視鏡補助下の腹腔鏡下胃局所切除術の短期成績は良好であった.今後は更なる手術手技の修練と内視鏡医との協力を含めた手順・手技・使用機器の定型化が重要と考えられる.
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