演題

当院の胃GISTに対する腹腔鏡・内視鏡合同手術(Laparoscopy and Endoscopy Cooperative Surgery)の治療成績

[演者] 宮本 洋:1
[著者] 國崎 主税:1, 佐藤 渉:1, 田中 優作:1, 佐藤 圭:2, 小坂 隆司:1, 湯川 寛夫:1, 大田 貢由:1, 秋山 浩利:2, 遠藤 格:2
1:横浜市立大学附属市民総合医療センター 消化器病センター, 2:横浜市立大学医学部 消化器・腫瘍外科学

【目的】胃GISTの治療成績の検討から,胃GIST症例に対する腹腔鏡・内視鏡合同手術 (LECS) の有用性を明らかにする.【方法】当院では,2014年6月から,漿膜面から局在や範囲の同定が困難である管内発育型で,原則Delleを伴わない症例を適応とし,LECSを導入した.2014年6月から2016年10月まで,当科で胃GISTに対し腹腔鏡下胃部分切除を施行した20例のうち,LECS11例と従来法9例の短期成績をretrospectiveに比較検討した.【結果】2群間の背景因子,年齢(LECS/conventional:66.0/73.1才,p=0.101),性差(男:女4:7/4:5,p=0.653),占拠部位(U:M:L 8:2:1/8:1:0,P=1.0 Ant:Post:Less:Gre 4:3:2:2/4:3:0;2,p=0.611),腫瘍径(25.8/31.0mm,p=0.341) ,BMI(23.8/24.4,p=0.678),開腹歴(有:無1:10/2:7 P=0.566),併存疾患(有:無 4:7/4:5 P=1.0))に差は認めなかった.術中因子は,出血量に差は認めなかったが(4.1/0.6ml,p=0.224),手術時間はLECS群で有意に長かった(164.4/96.2min, p=0.001). また,ポート数(4.7/4.8, p=0.866),自動縫合器の使用回数(2.0/1.6, p=0.186)に差は認めなかった.切除標本長径のマージン距離は,LECS群で短い傾向であった(7.72/15.3㎜, p=0.092).腹腔鏡から開腹に移行した症例や術後合併症は両群共に認めず,術後在院日数も差は認めなかった(6.5:7.0days,p=0.522).【結論】胃GISTに対するLECSは,従来の腹腔鏡手術と比較し手術時間は長い傾向にあるが,安全で有用であると思われた.特に管内発育型の胃GISTに対するLECSは,過剰な胃切除を回避する方法として有用である可能性が示唆された.
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