演題

転移・再発GISTに対する外科手術の有用性の検討

[演者] 古閑 悠輝:1
[著者] 岩槻 政晃:1, 澤山 浩:1, 問端 輔:1, 内原 智幸:1, 馬場 祥史:1, 坂本 快郎:1, 吉田 直矢:1, 馬場 秀夫:1
1:熊本大学大学院 消化器外科学

【背景】切除後に転移/再発を来たしたGISTに対しては内科的治療が第一選択である.イマチニブ耐性となった症例に対してはスニチニブやレゴラフェニブ投与,少数の病巣であり,すべての耐性部分が切除可能である場合には外科切除が行われることがある.しかしながら,その適応,治療成績は明らかではない.
【目的】根治切除後に転移/再発を来したGISTに対する外科的切除の有用性について検討した.
【対象】2004年1月-2016年6月のGIST患者111例のうち,根治切除後に転移/再発を来した25例を対象とした.
【結果】年齢中央値は60歳(25-82歳)であり性別は男性10例,女性15例であった.原発部位は胃11例,小腸8例,十二指腸2例,大腸3例,後腹膜1例であった.再発部位は肝12例,播種11例,腹腔外5例(眼窩,胸腔,骨,胸壁)であった.そのうち切除を行ったものは12例あり,根治目的の切除が8例(32%)で行われた.リスク分類では高リスク群が切除例で80%,非切除例73%といずれの群でも高率であった.死亡例は6例(切除例1例,非切除例5例)あり,その多くは非切除症例であった.再発根治切除例のうち再再発を認めたものは6例(75%)であった.部位は肝臓3例,播種2例,卵巣1例であった.再発から再再発までの期間の中央値は384(116-3823)日であった.うち3例では再再発まで5年以上の無再発生存期間を認めた.【まとめ】再発GISTは外科的切除後も再再発の割合は高かった.しかしながら,少数例の検討で統計学的有意差はないものの,再発GISTに対して化学療法に加え,外科的切除を組み合わせることで長期予後が期待できた.また腹腔外に転移を来す症例もあり,慎重な全身の経過観察が望まれる.

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