演題

当科における胃粘膜下腫瘍に対する腹腔鏡下手術の検討

[演者] 秋田 眞吾:1
[著者] 三輪 史郎:1, 島田 奈緒:1, 荒居 琢磨:1, 飯沼 伸佳:1
1:岡谷市民病院 外科

【緒言】Gastrointestinal stromal tumor(以下,GIST)をはじめとする胃粘膜下腫瘍に対する腹腔鏡下胃部分切除は標準術式として定着しつつある.2011年より当科では径5cm以下の増大傾向にある胃粘膜下腫瘍(SMT)に対して腹腔鏡下手術を第一選択とし,特に壁内発育型の腫瘍に対しては経皮的内視鏡下胃内手術を施行している.今回,胃粘膜下腫瘍(SMT)に対して経皮的内視鏡下胃内手術を含めた腹腔鏡下手術を施行した症例に対し臨床学的検討を行ったので報告する.【対象と方法】2011年7月から2016年11月の期間に,胃粘膜下腫瘍に対し腹腔鏡下手術を施行した10例を対象とした.術式は,壁外発育型胃粘膜下腫瘍に対しては腹腔鏡下胃部分切除術とし,壁内発育型胃粘膜下腫瘍に対しては経皮的内視鏡下胃内手術とした.【結果】男女比は4:6,腫瘍の局在は胃上部5例,体部5例であり,壁外発育型胃粘膜下腫瘍に対する腹腔鏡下胃部分切除は7例,壁内発育型胃粘膜下腫瘍に対する経皮的内視鏡下胃内手術は3例であった.手術時間は92.9±35.3分,出血量は10例ともに少量で,切除した腫瘍の最大径は2.91±0.8cmであった.全症例で術中合併症を認めなったが,術後合併症では1例にPort部感染と胃内手術におけるStaple部の出血が1例認められたのみであった.経口摂取開始は2±0.7日,術後在院日数9.2±2.5日であった.術後病理組織検査にてGIST8例,神経鞘腫1例,平滑筋腫1例であり,切除断端はいずれも陰性で,現在に至る経過観察中に再発は認めなかった.【結語】胃粘膜下腫瘍(SMT)に対する腔鏡下胃部分切除術は安全・簡便であると同時に,特に噴門部の壁内発育型胃粘膜下腫瘍(SMT)症例に対しても経皮的内視鏡下胃内手術は有用であると思われた.
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