演題

223リンパ節郭清に関わる中結腸動脈・第1空腸静脈の解剖学的相互関係に関する検討

[演者] 朴 聖愛:1
[著者] 浜部 敦史:1, 谷田 司:1, 森田 俊治:1, 堂野 恵三:1
1:市立豊中病院 外科

【背景】横行結腸癌に対する腹腔鏡手術において223リンパ節を安全・確実に郭清するうえで解剖学的変異様式を理解することが重要である.中結腸動脈(MCA)と上腸間膜静脈(SMV)・第1空腸静脈(1st JV)との相互関係は複雑で,どのような変異が存在するかは明らかではない.本研究では223リンパ節周囲の動静脈相互関係を手術に有用な亜型に分類し,各型の割合・特徴を明らかにすることとした.
【方法】2016年4-12月の当院における大腸癌切除症例のうち,術前に造影CTを撮影し61例を対象とした.過去に虫垂切除を除く腸管切除手術既往のある症例は除外した.1.25mm幅のthin slice CT画像を外科医2人が読影した.
【結果】1st JVが上腸間膜動脈 (SMA)の背側を通る型 (Type A)は49例 (80%),1st JVがSMAの腹側を走行する型 (Type B)は12例 (20%)認められた.Type Bのうち,MCAが1st JVの頭側を走行する型 (Type B1)は6例 (10%),1st JVの尾側を走行する型 (Type B2)は6例 (10%)確認された.MCAとMCVの根部間距離はType A 17.0mm, Type B1 9.17mm, Type B2 12.9mmで,Type AがType B1より有意に長かった(P<0.05).この他,Type B1では,全例で回結腸動脈 (ICA)がSMVの背側を走行しており,他の型との間に有意な差を認めた (P<0.05).
【結語】MCA, SMV, JVの相互関係を元に3種類の亜型に分類可能であった.各型における臨床意義を今後検証する予定である.
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