演題

当院における腹腔鏡下虫垂切除,術後合併症についての検討

[演者] 松本 倫:1,2
[著者] 柴 浩明:1,2, 小林 徹也:1,2, 阿部 正:1,2, 金子 健二郎:1,2, 小澤 博嗣:1,2, 田辺 義明:1,2, 矢永 勝彦:2
1:新百合ヶ丘総合病院外科, 2:東京慈恵会医科大学附属病院外科学講座

(背景)当院では2012年の開院以来,急性虫垂炎に対して積極的に腹腔鏡下虫垂切除を導入している.今回,腹腔鏡下虫垂切除の術後合併症,特に穿孔性と非穿孔性虫垂炎例での比較検討を行った.(対象)2013年1月から2014年6月に急性虫垂炎に対して腹腔鏡下虫垂切除を行った42例.穿孔性虫垂炎の診断は術中所見で行った.(結果)年齢35±14歳,男性:女性=21:21,穿孔性虫垂炎:非穿孔性虫垂炎=7:35であった.単変量解析では,手術時間は穿孔例70±24分,非穿孔例52±16分(p=0.102),術後在院日数は穿孔例10±6日,非穿孔例4±2日(p=0.049)であった.術後合併症は,穿孔例は遺残膿瘍2例,非穿孔例は麻痺性イレウス1例(p=0.016)であった.穿孔例の遺残膿瘍2例は再手術によるドレナージを要した.非穿孔例で再手術はなかった(p=0.001).(結語)急性虫垂炎に対する腹腔鏡虫垂切除は安全・有用であるが,穿孔性虫垂炎例ではより慎重な手術,術後管理が必要と考えられた.
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