演題

憩室炎によるS状結腸膀胱瘻に対する腹腔鏡手術の定型化

[演者] 富沢 賢治:1
[著者] 建 智博:1, 福井 雄大:1, 花岡 裕:1, 戸田 重夫:1, 森山 仁:1, 的場 周一郎:1, 黒柳 洋弥:1, 橋本 雅司:1, 宇田川 晴司:1
1:虎の門病院 消化器外科

【はじめに】近年,食生活の欧米化などから大腸憩室炎は増加傾向にあり,これに伴いS状結腸結腸膀胱瘻も増加傾向にある.
当科で施行している定型化された腹腔鏡手術を供覧する.
【対象と方法】2008年から2016年12月までに腹腔鏡手術を施行した39例について検討した.
【手術の要点】1,腸管の口側切離を先行し,瘻孔部の視野を多方面から確保.2,瘻孔部では膀胱側よりも腸管側よりの剥離層を選択し,腸管が露出されそうになればすぐに戻れるように鋭的に層を描出.3,瘻孔部の切除は膿瘍腔を確実に識別するためにモノポーラ電気メスで鋭的に切離.4,脾弯授動をためらわずに追加する.
【結果】年齢の中央値は59歳(34-84)で,男性が36例,女性が3例.診断から手術までの中央値は45日(9-380).手術時間は215分(91-587)で,出血量は50ml(少量-568),術中合併症を認めず,また開腹移行も認めなかった.重篤な術後合併症を認めず,術後在院日数は11(9日-23日)で,再発症例も認めなかった.
【結語】本疾患に対しても腹腔鏡手術は定型化することができ,安全に施行可能である.
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