演題

盲腸癌による成人腸重積の1例

[演者] 児島 正道:1
[著者] 西野 雅行:1, 山崎 純也:1, 飯田 健二郎:1, 大原 重保:1, 宇多 優吾:1, 濱田 哲宏:1, 玉川 慎二郎:1, 黒田 暢一:1
1:宝塚市立病院 外科

症例は75歳 女性.心窩部痛および下腹部痛を主訴に救急車にて当院搬送.来院後の腹部CTにて上行結腸に腸重積を認めた.当初,注腸検査や大腸内視鏡検査等も考慮していたが徐々に症状増悪,緊急手術となった.開腹すると盲腸から回腸末端までが上行結腸内に陥入しているのを確認.無理な整復は試みず同部を後腹膜より脱転しているうちに自然に整復,盲腸部に腫瘍を認めため,回盲部切除術,D3郭清施行とした.腫瘍は3cm大で組織系は粘液癌が主体であったものの,深達度は漿膜下層まででly0,v0,リンパ節転移も認めなかった.腸重積は一般に小児疾患として知られており成人の腸重積は比較的稀である.小児では多くは特発性であるのに対して,成人腸重積は器質的疾患に由来することが多い.特に大腸腸重積症の場合,大腸癌によることが多く,盲腸・S状結腸はその好発部位である.今回,盲腸癌による腸重積症例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する.
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