演題

WS03-1

消化器癌腹膜播種の病態解明と新たな治療戦略

[演者] 八代 正和:1,2
[著者] 三木 友一郎:1,2, 奥野 倫久:1,2, 笠島 裕明:1,2, 平川 弘聖:1, 大平 雅一:1
1:大阪市立大学大学院 腫瘍外科学, 2:大阪市立大学大学院 癌分子病態制御学

スキルス胃癌細胞の腹膜播種転移に関連する因子を分子生物学的な観点から述べる.腹膜との接着過程には,癌細胞CD44Hおよびα2β1-integrin, α3β1-integrinと腹膜マトリックスとの接着が関与している.腹膜の線維芽細胞の産生するTGFβにより癌細胞の浸潤が促進される.低酸素環境はこれらのを亢進させる.癌細胞FGFR2やTGFβRが発現していると,線維芽細胞との相互作用が連鎖的に招来され急速に増殖進展する.FGFR2やTGFβRシグナルの阻害剤はスキルス胃癌治療に有用である.これらの機序にもとづいた細胞接着阻害剤や,TGFβレセプター阻害剤,線維芽細胞抑制剤などの分子標的治療薬が期待される.
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