演題

PO11-1

両側閉鎖孔ヘルニア嵌頓に対してエコーガイド下整復を行なった後,腹腔鏡下ヘルニア修復術を行なった1例

[演者] 加藤 隆二:1
[著者] 村主 遼:1, 小澤 直也:1, 高田 考大:1, 茂木 陽子:1, 小川 博臣:1, 堤 荘一:1, 桑野 博行:1
1:群馬大学附属病院 消化器外科

【症例】85歳女性【主訴】腹痛【現病歴】肺炎および心不全にて当院救急部にて入院加療を行なっていた.リハビリ目的に近医転院となったが,翌日に腹痛増強あり当院へ再転院となった【既往歴】心不全,肺炎,高血圧,慢性心房細動,認知症【内服薬】イルベタン,アムロジピン,エリキュース【血液生化学検査】白血球 4100/ul, LDH 217U/L, CK 120U/L,CRP 0.32mg/dlと異常なし.BNP 192pg/mlと高値であった【身体所見】身長154cm, 体重33kg, BMI 13.9.腹部は全体的に膨満し,圧痛あり.左側にHowship-Lomberg徴候を認める【CT】両側閉鎖孔ヘルニア嵌頓あり,小腸の著明な拡張を認める【入院後経過】両側閉鎖孔ヘルニア嵌頓の診断で,エコーガイド下に整復術を施行した.その後,腸閉塞に対して保存的治療を行いつつ,抗凝固療法をヘパリン置換して継続した.入院後10日目に待機的に腹腔鏡下ヘルニア修復術を施行した.術後経過は良好で,術後7日目にリハビリ目的に紹介元へ転院した【考察】閉鎖孔ヘルニアは高齢の痩せ型女性に多く,種々の並存疾患を有していることも多い.ヘルニアを整復することで緊急手術を回避し,全身状態の評価・改善を得てからより安全な手術を行うことが可能となる.また腹腔鏡下手術によって低侵襲かつ確実なヘルニア修復を行うことが出来ると考える.
詳細検索