演題

PN11-4

緩和目的で行った進行癌患者におけるPEG・PTEGの有用性

[演者] 長濱 正吉:1
[著者] 鹿川 大二郎:1, 金井 理沙:1, 高宮城 陽栄:1, 上江洌 一平:1, 知念 順樹:1, 金城 泉:1, 宮里 浩:1, 友利 寛文:1
1:那覇市立病院 外科

【はじめに】進行癌患者における終末期の癌性腸閉塞を中心とした経口摂取不能状態は消化管減圧や内服経路の確保などの点が問題となる.このような症例においては全身麻酔が不要で低侵襲な外科的処置である経皮的消化管減圧ドレナージ術(経皮内視鏡的胃瘻造設術[以下,PEGと略す]・経皮経食道胃管挿入術[以下,PTEGと略す])が症状緩和および生活の質を改善する目的で施行されている.今回私たちは当科において進行癌患者に対する緩和目的で施行したPEG・PTEG例の有用性を検討した.【対象症例と検討項目】2007年4月から2016年8月までの9年5ヶ月間に当科施行したPEG 98例中,進行癌患者に対する緩和目的で行ったPEG 11例(男性5例・女性6例・50~90歳:中央値67歳)および同時期のPTEG 5例(男性2例・女性3例・41~75歳:中央値63歳)を対象とした.PEG・PTEG関連合併症,退院の有無,生存期間,などを検討した.【結果】PEG例の悪性腫瘍の原発部位は大腸4例,食道3例,乳癌2例,胆管・甲状腺が各々1例であった.PTEGでは胃・十二指腸乳頭部・S状結腸・子宮体癌・卵巣が1例ずつであった.PEG例のPS(ECOG)ではPS4が4例(36.3%),PTEG例は全例PS4でありPTEG例でより全身状態が不良であった.(侵襲的処置を要する)PEG・PTEGの手技関連合併症例はなかった.(転院を含む)退院可能例はPEGで7例(63.6%),PTEGで2例(40%)でありPEG例で多かった.PEG,PTEG例は全例死亡しておりドレナージ後の生存期間はそれぞれ21~291日(中央値44.5日), 15~60日(同34日)であった.ドレナージ後の生存期間が30日未満であったのはPEG(乳癌・甲状腺癌),PTEG(胃・S状結腸)ともに2例であった.【まとめ】進行癌患者に対する緩和目的でPEG・PTEGを16例に施行した.両群の生存期間中央値は30日超で,転院を含む退院例は9例(56.3%)を数え過半数を超えていた.以上から緩和目的としてのPEG・PTEGは有用であったと思われた.
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