演題

PM12-1

救命センターにおける超高齢者腹部外傷症例の検討

[演者] 西村 健:1
[著者] 津嘉山 博行:1, 橘高 弘忠:1, 石原 諭:1, 中山 伸一:1
1:兵庫県災害医療センター

【背景】昨今の急峻な高齢化に伴い救命センターに運ばれてくる患者の年齢層にも高齢化が見られる.若年者と異なり高齢者特有の
【方法】2010年から2016年8月までに兵庫県災害医療センターに搬送された85歳以上の外傷患者を後方視的に検討した.その中でAIS(Abbreviated Injury Scale)に基づき腹部損傷を伴う患者を抽出し検討を行った.
【結果】外傷患者2913名のうち85歳以上の外傷症例は100例であり,そのうち腹部外傷を有する症例は19例であった.そのうち腎臓も含めた臓器損傷は13例であり男性8例,女性5例であった.脾損傷3例,肝損傷3例,腎損傷3例,消化管損傷2例,横隔膜損傷1例,脾動脈損傷が1例であった.受傷起点としては交通外傷と転倒・転落での鈍的外傷が12例であり刺創による鋭的損傷は1例のみであった.開腹での止血術を有したものは3例であり,IVR(Interventional Radiology)を行ったのは7例であった.他部位損傷として胸部,骨盤・四肢,体表に多く合併損傷を認めた.既往歴には循環器系の疾患を有する症例が多数あり,認知症の既往も高率に認めた.6例が死亡の転帰を辿り,7例が転院となった.
【結語】若年者と異なり高齢者は疼痛の診療に特別な思慮を有する.また転帰も死亡率が高い傾向となった.3次救命センターからの見地で超高齢者腹部外傷症例を検討した.
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