演題

PK12-6

膵外分泌機能評価におけるApoA2アイソフォームの有用性

[演者] 庄田 勝俊:1
[著者] 森村 玲:1, 生駒 久視:1, 市川 大輔:1, 塩崎 敦:1, 栗生 宜明:1, 中西 正芳:1, 藤原 斉:1, 岡本 和真:1, 大辻 英吾:1
1:京都府立医科大学附属病院 消化器外科

背景:膵分泌機能評価として,pancreatic function diagnostic (PFD) 試験やC-ペプチド(CPR)試験が広く臨床応用されている.しかし,外来で行う検査としては煩雑である.そこで,血中で簡易に測定可能なApolipoprotein AII (APOA2) アイソフォームに着目し,その有用性を検討した.
方法:当院で2010年から2014年に膵内外分泌機能試験を施行した膵腫瘍症例72例と膵機能低下のNegative controlとして慢性膵炎症例3例を対象とした.Human APOA2 C-terminal ELISA kit (東レ) を用いて血中のAPOA2アイソフォーム濃度を測定した(AT,ATQ).
結果: APOA2アイソフォームであるAT濃度やAT:ATQ比はPFD 試験と有意な相関を認めた(Spearman's correlation; AT濃度:ρ=0.3547, p=0.0024. AT:ATQ比:ρ=0.3014, p=0.0106).慢性膵炎患者のAT濃度及びAT:ATQ比は低値であった.CPR試験の結果とAPOA2アイソフォームについては有意な相関を認めなかった.また術前術後のサンプルが採取可能であった3例において,術後にAT:ATQ比の有意に低下を認めた(p=0.048).APOA2アイソフォームは膵癌早期バイオマーカーとして報告されているが,膵外分泌機能を間接的に反映している可能性があると考えられた.
結語:APOA2アイソフォームは膵外分泌機能を反映し,PFD試験の簡便な代替手法として有用である可能性が示唆された.
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