演題

切除不能進行がんに伴う十二指腸閉塞に対する胃空腸バイパス術の検討

[演者] 大山 智宏:1
[著者] 三田 多恵:1, 佐藤 力弥:1, 北薗 正樹:1, 上村 真弓:1, 梅原 正:1, 勝江 達治:1, 豊﨑 良一:1, 末永 豊邦:1
1:南風病院 外科

【目的】
十二指腸閉塞を伴う切除不能進行がんに対する胃空腸バイパス術の有用性を検討する.
【対象と方法】
2013年1月から2015年12月までの期間に,十二指腸閉塞を伴う切除不能進行がんに対し胃空腸バイパス術を行った22例を対象とした. 術前の背景因子,手術因子,術後の経口摂取可能期間, および生存期間の関連についてretrospectiveに検討した.
【結果】
年齢中央値は74歳,男女比は19:3,原疾患は膵癌12例, 胃癌4例, 胆道癌3例, 大腸癌2例, 十二指腸癌1例であった.術後に経口摂取が可能となった症例は20例(91%)で,いずれも退院可能であった.経口摂取可能期間の中央値は215日,50%生存期間は259日であり,1年生存率27%, 2年生存率4.5%と長期生存を得た症例もみられた.一方で,2例(9%)は術後も経口摂取が不可能であった.統計学的解析では,術前に低栄養を認めた症例で経口摂取可能期間が短くなる傾向にあり,術後に化学療法を施行できた症例で有意な生存期間の延長を認めた.
【結語】
胃空腸バイパス術はQOLを向上するために有用である.また術後に化学療法を行うことで生存期間の延長もみられ,集学的治療のひとつとして重要と考える.
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