演題

術前・術後療法により良好な成績を得た高度リンパ節転移を伴う胃癌の2例

[演者] 藤川 寛人:1
[著者] 岡本 浩直:1, 本庄 優衣:1, 熊頭 勇太:1, 五代 天偉:1, 熊切 寛:1, 山本 裕司:1, 鈴木 紳一郎:1, 利野 靖:2, 益田 宗孝:2
1:藤沢湘南台病院 外科, 2:横浜市立大学附属病院 一般外科

【はじめに】JCOG0405試験の結果,切除可能高度リンパ節転移を有する胃癌に対する"暫定的"な標準治療は術前S-1/CDDP療法+大動脈周囲リンパ節郭清を伴う外科的切除+術後S-1補助療法と考えられているが,Oxaliplatine併用の術後補助化学療法については検討の余地があるものと考えられる.また,高度リンパ節転移を有するHER2陽性胃癌についてはJCOG1301試験の結果が期待されるが未だ標準的な治療は確立されていない.高度リンパ節転移を伴う胃癌に対して術前・術後補助療法+胃切除D2+大動脈周囲リンパ節郭清により良好な予後を得たHER2(-)およびHER2強陽性の2例を経験したため報告する.【症例1】69歳男性.傍大動脈リンパ節(PAN)転移を伴う前庭部のType3病変(por , HER2(-))に対して術前補助化学療法としてS-1+CDDP療法を計4コース施行.開腹幽門側胃切除術 D2+傍大動脈リンパ節郭清(PAND)を施行し病理所見はpT2 pN3a(10/51, PANは1/9) pStageIIIA 病理組織学的治療効果2bであった.術後はSOX療法(S-1+oxaliplatine)を計8コース施行し無再発生存中.【症例2】36歳男性.Bulky N2リンパ節,およびPANの転移を有する胃食道接合部癌(tub2, HER2(3+))を認め,Capecitabine+CDDP+Trastuzumabにより術前補助化学療法を計4コース施行.開腹胃全摘術 D2+PANDを施行し,病理所見はpT2 pN1(2/26) pStageIIA 病理組織学的治療効果2aであった.術後よりS-1+Trastuzumab療法を開始し再発所見なく経過中である.
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