演題

胃癌 StageⅡにおける組織学的混在癌の臨床的検討

[演者] 田中 圭一:1
[著者] 久恒 靖人:1, 真船 太一:1, 菊池 悠輔:1, 岸 龍一:1, 吉田 有徳:1, 大島 隆一:1, 小林 博通:1, 國場 幸均:1, 大坪 毅人:2
1:聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院 消化器・一般外科, 2:聖マリアンナ医科大学医学部 外科学

【はじめに】現在,胃癌取扱い規約(第14版)での,悪性上皮性腫瘍を亜分類するときは,量的に優勢な組織像に従うとなっており,また,TNM分類では量的に劣勢であってもより低い分化度を組織像として分類するとされている.今回,我々は,胃癌手術症例において,量的な優勢度の低い組織像を含む症例も,亜分類の一つとして臨床的検討を加え,StageⅡに絞って臨床的検討を加えたので報告する.【症例】2005年1月から2010年12月までの6年間に,当院で胃癌手術を施行した262例中,StageⅡ50例であります.【方法】胃癌の組織型を分化型癌,分化型優位癌(混在),未分化型優位癌(混在),未分化型癌の4種類に分類した.【結果】分化型癌は16例(32%),分化型優位癌(混在)は5例(10%),未分化型優位癌(混在)は8例(16%),未分化型癌は21例(42%)であった.各々の5年生存率は,87.5%,80%,62.5%,66.7%であった.分化型癌と未分化型優位癌での有意差は認めなかった(NS: p=0.52)が,未分化型優位癌で低い傾向であった.その他の各群間での有意差も認めなかった.また,混在型を合わせた5年生存率は,69.2%で,分化型癌と比較したが,やはり有意差(NS: p=0.74))は認めなかった.
【結語】StageⅡの5年生存率において,混在癌は,分化型癌より低い傾向があり,胃癌における組織学的亜分類の検討を要するものと思われた.
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