演題

当院における40歳未満で発症した若年性大腸癌の検討

[演者] 田村 佳久:1
[著者] 楠田 司:1, 宮原 成樹:1, 高橋 幸二:1, 松本 英一:1, 藤井 幸治:1, 熊本 幸司:1, 坂口 充弘:1, 中川 勇希:1
1:伊勢赤十字病院 外科

本邦での大腸癌の患者は近年増加傾向にあり,若年者大腸癌の割合も増加傾向にあると考えられる.若年者大腸癌の予後は一般に予後不良と考えられており,臨床病理学的特徴を検討することは重要であると考えられる.
今回,我々は当院における10年間に経験した40歳未満の大腸癌13例を若年者大腸癌と定義し,臨床病理学的特徴と治療成績向上の方策について検討した.若年者大腸癌患者の主訴は腹痛,血便が多く,stageⅠ 1例,stageⅡ 1例,stageⅢA 4例,stageⅢB 3例,stageⅣ 4例と高度進行症例が多かった.10例は治癒切除であり,12例で術後化学療法が施行された.組織学的には粘液癌 2例,中分化腺癌 8例,高分化腺癌 3例であった.また2例で改定ベセスダガイドラインを満たしリンチ症候群の疑いがあった.同時性に多発大腸癌を1例で認め,経過中に異時性大腸癌を2例で認めた.
若年者大腸癌の予後向上のためには,早期に受診するように啓蒙を努め,初回治療後もサーベイランスを継続し,異時性大腸癌に注意すべきであると考えられた.
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