演題

初回手術から42年が経過して発症した異時性4重大腸癌の1例

[演者] 山下 俊樹:1
[著者] 亀山 哲章:1, 岸田 憲弘:1, 瀬尾 雄樹:1, 田渕 悟:1, 秋山 芳伸:1, 大高 均:1
1:立川病院 消化器外科

症例は76歳,男性.42年前に直腸癌に対し,腹会陰式直腸切断術を施行され,粘液癌の診断であった.人工肛門は後腹膜経路でS状結腸を挙上して作成された.その後26年にわたり再発なく経過していたが,16年前に上行結腸癌および横行結腸癌の同時性二重癌に対し,右半結腸切除術を施行され,前者は中分化型管状腺癌,T2N0M0 StageⅠ,後者は中分化型管状腺癌,T3N0M0 StageⅡの診断であった.以後,再発なく経過していたが,今回,ストマ上に35mm大の2型病変を認め,病理組織検査では中分化型管状腺癌と診断,S状結腸部分切除および人工肛門再造設を施行,T2N0M0 StageIの診断であった.以後,再発なく外来で経過観察中である.異時性重複癌の発現間隔として,大腸癌術後4年間は特に残存大腸の発癌リスクが高いと報告されているが,本症例ではより長い発現間隔での発症がみられた.若干の文献的考察を加えて報告する.
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