演題

直腸神経内分泌腫瘍(NET)57病変の臨床病理学的特徴と治療成績

[演者] 二宮 繁生:1
[著者] 小森 陽子:1, 有田 毅:1
1:有田胃腸病院 外科

【目的】当院で経験した直腸NET症例の臨床病理学的特徴と予後を明らかにする【方法】1995年から2015年までに当院で治療を行った直腸NET症例53例を対象とした.53例中,三重複症例が1例,二重複症例が2例あり,57病変に対し解析を行った.53例の平均年齢は54.9±10.8(25-72)歳で,男性25例,女性28例であった.初回治療として52例で経肛門的局所切除術,1例で内視鏡的局所切除術を行った.53例,57病変の腫瘍径,病理結果(深達度,脈管侵襲およびリンパ管侵襲の有無),治療経過,予後を明らかにした.【成績】1. 57病変の平均腫瘍径は5.79±2.75 (3-20)mmで,腫瘍径10mm以上は2病変(3.5%)であった.深達度はSMが56病変,MPが1病変であった.脈管侵襲は全例で認めなかったが,リンパ管侵襲は1病変(1.7%)で認めた.2. 53例中,腫瘍径10mm以上の2例,深達度MPの1例,リンパ管侵襲を認めた1例の計4例(7.5%)で追加治療としてリンパ節郭清を伴った直腸切除術を行った.3.追加治療を行った4例中1例でリンパ節転移を認めた.4.全53例で再発は認めていない.【結語】当院で経験した直腸NET症例の臨床病理学的特徴と予後を明らかにした.直腸NETは腫瘍径および局所切除後の病理結果に基づき適切な治療を行うことで,良好な予後が期待できる.
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