演題

PP9-4

当院における腹壁瘢痕ヘルニア手術に対する再発症例と非再発症例の比較検討

[演者] 山本 剛史:1
[著者] 中野 悠平:1, 吉村 雪野:1, 新居 高:1, 鈴木 淳一:1, 寺西 宣央:1, 新井 俊文:1, 松本 浩次:1, 黒崎 哲也:1, 畑中 正行:1
1:板橋中央総合病院 外科

(目 的)当院における腹壁瘢痕ヘルニア手術において,再発例と非再発例を比較することで,術式選択や改善策に関し検討することを目的とした.
(対 象)2010年4月~2016年10月までに当院にて腹壁瘢痕ヘルニア手術を施行された108例を対象とした.手術内訳は開腹:60例と腹腔鏡:48例(開腹移行1例を含む)で,そのうち再発は前者:5例(8.20%)と後者:3例(6.38%)の合計8例(7.41%)であった.
(方 法)非再発例のA群:100例に対し再発例のB群:8例を対照群として,術前,術中,術後の各因子に関して比較検討した.術式選択および手術内容は基本的に術者にゆだねており,術前・術中所見等により決定している.
(結 果)BMI,ヘルニア門の縦径・横径,対象部位に対しての初回手術か再発手術か,ヘルニア門の位置,手術時間,出血量,術後在院日数で両群間に明らかな統計学的有意差を認めなかった.再発例の手術内容に関しては,開腹手術5例のうち3例で直接縫合閉鎖とメッシュ閉鎖の両方を施行していたが,いずれもonlayであった.腹腔鏡手術では全例メッシュ閉鎖のみの症例であった.
(結 語)再発群と非再発群で比較検討し,両者には明らかな有意差は得られなかった.しかし,腹腔鏡手術においてメッシュ閉鎖に先立ちヘルニア門を直接縫合閉鎖することで更なる再発率の低下につながることが示唆され,当科では一部症例に対して施行し短期的には再発を認めておらず,より長期的な有用性を検討している.
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