演題
PP9-2
当院における腹腔鏡下腹壁瘢痕ヘルニア修復術の成績 |
【目的】我々は,2011年1月より腹腔鏡下腹壁瘢痕ヘルニア修復術を導入した.今回当院の治療成績から同手術の有用性を検討する.
【対象】2011年1月より2016年12月まで当院で腹腔鏡下に腹壁瘢痕ヘルニア修復術を施行した28例.
【方法】手術は腹壁瘢痕ヘルニアから離れた部位に開腹法にて12mmトロッカーを挿入し,適宜5mmあるいは3mmポートを2~3ヶ所追加.ヘルニア門周囲,内部の癒着剥離を行い,皮膚よりカテラン針を刺し,ヘルニア門の大きさを測定,メッシュの大きさを決定.最近では,非吸収糸にてヘルニア門を閉鎖している.12mmトロッカーよりメッシュを挿入し,ナイロン糸にてメッシュ上下を腹壁に吊り上げ固定し,周囲を吸収性タッカーにてDouble Crown法にて固定.適宜,縫合にて追加固定した.ドレーンは基本的には挿入していない.手技を動画で供覧する.
【結果】平均年齢66.5歳(41~88),男性9症例,女性19症例の28症例.前回手術から今回手術までの期間は中央値18ヶ月であった.ヘルニア門の最大径は9.3cm(1.5~21).平均手術時間は177.8分(115~346).今までの症例では,術後早期の創感染,血腫等の合併症は認めず,非常に良好な経過であった.術後在院日数は10.6日(6~23).術後観察期間はまだ短いが,現時点では再発は認めていない.
【結語】腹腔鏡下腹壁瘢痕ヘルニア修復術は,ヘルニア部位の確認が容易で,小さな創からの修復可能,広範囲の剥離操作が不要などの利点があり,今後標準術式となりうる手術法と考えられた.
【対象】2011年1月より2016年12月まで当院で腹腔鏡下に腹壁瘢痕ヘルニア修復術を施行した28例.
【方法】手術は腹壁瘢痕ヘルニアから離れた部位に開腹法にて12mmトロッカーを挿入し,適宜5mmあるいは3mmポートを2~3ヶ所追加.ヘルニア門周囲,内部の癒着剥離を行い,皮膚よりカテラン針を刺し,ヘルニア門の大きさを測定,メッシュの大きさを決定.最近では,非吸収糸にてヘルニア門を閉鎖している.12mmトロッカーよりメッシュを挿入し,ナイロン糸にてメッシュ上下を腹壁に吊り上げ固定し,周囲を吸収性タッカーにてDouble Crown法にて固定.適宜,縫合にて追加固定した.ドレーンは基本的には挿入していない.手技を動画で供覧する.
【結果】平均年齢66.5歳(41~88),男性9症例,女性19症例の28症例.前回手術から今回手術までの期間は中央値18ヶ月であった.ヘルニア門の最大径は9.3cm(1.5~21).平均手術時間は177.8分(115~346).今までの症例では,術後早期の創感染,血腫等の合併症は認めず,非常に良好な経過であった.術後在院日数は10.6日(6~23).術後観察期間はまだ短いが,現時点では再発は認めていない.
【結語】腹腔鏡下腹壁瘢痕ヘルニア修復術は,ヘルニア部位の確認が容易で,小さな創からの修復可能,広範囲の剥離操作が不要などの利点があり,今後標準術式となりうる手術法と考えられた.