演題

PP7-3

前立腺全摘出術後鼠径ヘルニアに対する腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術(TAPP)の手術手技と工夫

[演者] 古田 浩之:1
[著者] 佐近 雅宏:1, 竹腰 大也:1, 岡田 正夫:1, 松村 美穂:1, 林原 香織:1, 関野 康:1, 髙田 学:1, 関 仁誌:1, 宗像 康博:1
1:長野市民病院 外科

当院では前立腺全摘出術後後鼠径ヘルニアの第一選択としてTAPP法を行ってきた.2013年4月からはロボット支援前立腺全摘出術(RALP)を導入し,2016年12月までに約400症例に施行している.RALP導入後,RALP後鼠径ヘルニアの症例が増加しており,RALP後鼠径ヘルニアに対してもTAPPを行っている.2013年12月から2016年11月の3年間に開腹前立腺全摘出術後9症例,RALP後34症例に対してTAPPを施行しているが,現在までヘルニアの再発は経験していない.同期間に施行された,前立腺術後を除いた腹腔鏡下ヘルニア修復術307症例の平均手術時間85.0 分に対して前立腺全摘術後TAPP症例では106.8分と手術時間の延長を認めたが,出血量や経口摂取開始日,術後在院期間の延長は認めなかった.前立腺全摘術後TAPPで水腫2例(4.7%),血腫2例(4.7%)創感染1例(2.3%),adaptation不良1例(2.3%)を認めたが,術後合併症発症率では差は認めなかった.(12.0% vs13.9%).前立腺全摘出術後鼠径ヘルニアでは膀胱前腔が前立腺手術の影響で高度に癒着しているためinlayでの修復は高難度だと言われているが,TAPP法にて安全に修復可能であることが示唆される.当院での開腹前立腺全摘出術後TAPP,RALP後TAPPの動画を供覧し,手術手技の工夫について検討報告する.
詳細検索