演題

PP7-1

再発ゼロを目指したTAPP firstアプローチによる初発および再発性鼠径ヘルニア根治術

[演者] 川下 雄丈:1
[著者] 上田 剛資:1, 櫨山 尚憲:1, 辛 宣廣:1
1:福岡青洲会病院 内視鏡外科・ヘルニアセンター

【背景】最近のヘルニア手術には多様な術式が存在しその結果も多彩である.我々は初回および再発鼠径ヘルニアに対し腹腔鏡下ヘルニア修復術TAPPを第一選択とし再発例など難症例に対しTAPP観察下に前方修復術を行ういわゆるHybrid術式を選択している.【対象と方法】自験初発鼠径ヘルニア435例(412例TAPP, 23例Hybrid),再発性鼠径ヘルニア22例(前方術後19例,腹腔鏡法後3例:他院紹介例を含む)を対象.方法はOptical法にて5mm腹腔鏡を留置し以下,右5mm,左3mm鉗子を使用.また膨潤TAPP法を153例に応用.Lサイズ軽量メッシュにてMPOを十分に被覆後,吸収性タッカーにて固定し腹膜連続縫合閉鎖.【結果】再発は2例(0.48%)で導入初期例であった.再発鼠径ヘルニアに対してはTAPP firstより計画的にHybrid法へ4例移行し再々発はなし.前方法に比し有意に疼痛スコアの軽減,整容性の改善が見られた.また膨潤法併用TAPPは非併用例に比し優位に疼痛スコアを軽減した.【結語】TAPP法は疼痛低減や良好な整容性というベネフィットを認め膨潤併用にてその効果が増強される可能性が示唆された.しかし前方アプローチを要する症例は厳然と存在し,Hybrid法など病態に応じた適切な術式選択を考慮すべきと考える.
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