演題

PO7-4

『腹腔鏡下鼡径ヘルニア修復術における細径器具使用例の検討』

[演者] 武澤 衛:1
[著者] 長久 吉雄:1, 橋田 和樹:1, 横田 満:1, 大目 祐介:1, 岡部 道雄:1, 朴 泰範:1, 河本 和幸:1
1:倉敷中央病院 外科

【はじめに】近年,従来の腹腔鏡下手術の低侵襲性,整容性をさらに追及し腹壁の破壊を最小限に抑える事により侵襲の低減を図る試みとしてreduced port surgery(以下,RPS)が注目されている.RPSの1つとして鉗子径を減ずる事により,ポート創を小さくするneedlescopic surgeryがあり,TAPPにおけるその利点については多数報告されいてる.そこでわれわれは同一施設でのTAPP法において従来器具使用例の12mm,5mm,5mm (Conventional TAPP)と細径器具使用例(Needlescopic TAPP)の短期治療成績を後方視的に比較検討した.
【対象と方法】2013年4月から2016年9月までに当院で実施したTAPP250症例(300病変)を対象とした.全例Sandwich Approachの同一手技にて手術を実施した.手術時間・術後在院日数・術後合併症について調査し,術後疼痛の評価は,鎮痛剤使用回数,NRSスコアを用いて行った.
【結果】内訳はConventional TAPP55例,Needlescopic TAPP195例であった.Conventional TAPP群では全例でOpen Methodにより臍窩に12mmポートが留置されていた.患者背景において両群間に年齢やヘルニア分類に差は認められなかったが,Conventional TAPP群で他手術同時施行例が多かった.これらを除いた検討では手術時間や術後在院日数に有意差は認められなかったが,術後疼痛はNeedlescopicTAPP群が有意にNRSが少なかった(p<0.05)Needlescopic TAPP群の中で,「5mm×3」群と「5mm,5mm,3.5mm」群を更に比較したが,術後疼痛に有意な差を認めなかった.
【結語】NeedlescopicTAPPは術後疼痛を軽減させるが,Optical法が疼痛軽減に大きく関与している可能性が考えられた.
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