演題

PN9-5

子宮円靱帯原発平滑筋腫に対し腹腔鏡下手術を施行した1例

[演者] 真橋 宏幸:1
[著者] 浦出 雅昭:1, 宮下 知治:2
1:南砺市民病院 外科, 2:金沢大学附属病院 肝胆膵・移植外科

子宮円靱帯原発の平滑筋腫は極めて稀な疾患である.今回我々は盲腸壁外腫瘍と後腹膜腫瘍との鑑別に難渋した子宮円靱帯原発の平滑筋腫の1例を経験したので報告する.症例は43歳の女性.検診の腹部超音波検査で右下腹部に腫瘍性病変を指摘され当院を受診した.精査の結果,腫瘍は最大径7.5㎝,盲腸尾側に境界明瞭な腫瘍として存在し,一部右鼠径管内に進展,経皮的針生検では平滑筋腫と診断された.盲腸壁との境界は不明瞭で,盲腸壁原発,または後腹膜原発の平滑筋腫と診断し手術を施行した.腹腔鏡で観察すると,腫瘍は内鼠径輪周囲の腹膜外に存在し盲腸と連続性がないことが明らかとなった.腹腔鏡下に腫瘍摘出を行う方針とし,腫瘍表面の腹膜を切開し腫瘍摘出術を行った.腫瘍の周囲は容易に剥離可能であったが,子宮円策とは一部強固に癒着していたため子宮円策は一部合併切除し腫瘍を摘出した.摘出後,右内鼠径輪の開大を認めたためメッシュを用いて腹腔鏡下ヘルニア根治術を施行した.摘出標本は8.5×6.0×5.0㎝,弾性硬,内部は白色で充実性の腫瘍であった.病理所見では腫瘍は悪性所見は認めず,一部腫瘍が子宮円靱帯と連続している部位を認めたため,子宮円靱帯原発の平滑筋腫と診断した.
詳細検索