演題

PN9-2

肝胆道膵疾患においてCTによる骨格筋量指数とサルコペニアとの相関についての検討

[演者] 三浦 聖子:1
[著者] 上田 順彦:1, 大西 敏雄:1, 富田 泰斗:1, 藤田 秀人:1, 木南 伸一:1, 中野 泰治:1, 小坂 健夫:1
1:金沢医科大学医学部 一般・消化器外科学

【はじめに】癌患者では,治療の遂行およびQOLの維持には,栄養状態・身体活動状態を反映する骨格筋の状態の評価が重要である.【目的】癌治療の侵襲の程度によるサルコペニアの有無および骨格筋の状態との相関について明らかにすること.【対象症例】2010年4月から2016年11月に当科入院歴のある肝・胆道・膵・十二指腸乳頭癌の患者のうち早期癌を除く42名である.【方法】42例を緩和医療(非切除)8例,化学療法(±低侵襲手術)10例,高侵襲手術(±化学療法)24例に分類した.診断時と術後,術後1年時の血清Hb・CRP・Alb値,体重減少率を算出し, 2010年ESPEN(欧州静脈経腸栄養学会)のサルコペニア診断基準に従い診断した.骨格筋の状態については,CT画像にて仰臥位で第3腰椎レベルでの大腰筋,脊柱起立筋,腹直筋の断面積を測定し総和を算出した.
【結果】1)サルコペニアは30例に認め,サルコペニア前段階が9例,サルコペニアに該当しないは3例であった.なお30例のうち26例は体重減少率にて診断し,4例は血液検査により診断した.2)CTによる筋肉量総和の平均値の減少率は,非切除例は1.28%,化学療法(±低侵襲手術)例は36.1%,高侵襲手術(±化学療法)例は19.3%であった.【結語】肝・胆道・膵・十二指腸乳頭部癌の患者は,大部分が癌の進行あるいは治療によりサルコペニアに陥っていた.同時に,第3腰椎レベルの筋肉量の総和の減少を来たしており,サルコペニアの指標の1つになると考えられた.
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