演題

PD04-3

One stop shopを目指したEOB-MRIによる部分肝機能評価

[演者] 岩橋 衆一:1
[著者] 島田 光生:1, 森根 裕二:1, 居村 暁:1, 池本 哲也:1, 齋藤 裕:1, 吉川 雅登:1, 良元 俊昭:1, 高田 厚史:1
1:徳島大学医学部 消化器・移植外科学

【目的】我々はEOB-MRIの信号強度(SI : Signal intensity)が各種肝機能と相関することを報告してきた(Gastroenterology, 2012).今回,正常肝と切除不能肝硬変のSIにより切除限界を設定し,さらにEOB-MRIにより3D simulationを行うことで,one stopを目指した部分肝機能評価法として有用であるといった新たな知見を得たので報告する.
【方法・結果】検討1. EOB-MRIを用いた切除限界式:正常肝28例と切除不能硬変肝5例において,SI×肝容積/体表面積で全肝予備能(FV/m2)を算出し,切除限界式を作成.切除限界式は〔全肝予備能-962/2,038-962×70(%)〕と算出された.さらに肝切除症例(n=30)の全肝予備能を切除限界式に当てはめ,全肝予備能(FV/m2)と切除容積(%)をプロットすると,29例は上記の換算式から予測した切除限界以下の肝切除を施行しており,術後肝不全の発生は認めなかった.しかし1例は限界を上回る肝切除を施行し,術後肝不全を併発し死亡した(左図).
検討2.EOB-MRIによるregional assesment:EOB-MRIを用いVINCENT(Fuji Film)で画像構築した.MRCPとEOB-MRIを組み合わせて用いることで,二次分枝まで詳細に描出可能であり,門脈・肝静脈の描出に関しても部分肝機能を加味したone stop shop術前シミュレーションとして有用であった(右図).
【結語】EOB-MRIによるオーダーメイドな切除限界予測は安全な肝切除施行に有用であり,3D simulationと併せてOne stop shopping 部分肝機能評価法としての可能性が示された.

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