演題

食道胃接合部腺癌に対するリンパ節郭清効果についての検討

[演者] 窪田 寿子:1
[著者] 松本 英男:1, 東田 正陽:1, 岡本 由佑子:1, 上野 太輔:1, 河合 昭昌:1, 岡 保夫:1, 岡田 敏正:1, 鶴田 淳:1, 上野 富雄:1
1:川崎医科大学附属病院 消化器センター消化器外科

【目的】食道胃接合部癌のリンパ節転移部位は下縦隔,腹腔内を中心に多岐にわたって認められる.当科で手術切除した接合部腺癌のリンパ節の転移部位と郭清効果を検討した.
【方法】2003年4月から2016年12月に施行した食道胃接合部癌77例のうち,腺癌以外の組織型,2期手術,NAC症例を除外した腺癌症例64例を検討の対象とした.手術切除したリンパ節の転移率と郭清効果を検討した.
【結果】平均年齢は67.6±9.8歳,男性52例女性12例で,最終診断Stage0+I/II/III/IVA+IVBは7/14/26/9/17であった.リンパ節転移は46例(75.4%)に認めた.リンパ節転移部位は噴門部47.6%,腹腔動脈周囲44.4%,小弯39.7%,大弯14.2%,下縦隔7.9%,他であった.リンパ節郭清効果(転移率×3年生存率)は噴門部23.7%,小弯16%,下縦隔4.9%,大弯4.2%,腹腔動脈周囲リンパ節3.3%,他であった.再発症例は25例(45.5%)で初発再発部位はリンパ節12例(41.1%),腹膜播種8例(27.6%),肝転移5例(17.2%),その他4例(13.8%)に認めた.リンパ節再発は,膨大動脈周囲に多く認められた.頚部リンパ節転移は2例,縦隔リンパ節転移は1例であった.
【結論】噴門部,小弯,下縦隔のリンパ節に転移を多く認めた.リンパ節郭清効果の高い噴門部,小弯,下縦隔のリンパ節を中心としたリンパ節郭清は必要と考えられた.また初発再発部位の半数以上は血行性転移であった.
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