演題

GERDの噴門形成術後再発に対するRoux-en-Y再建術の成績

[演者] 秋元 俊亮:1,3,6
[著者] 矢野 文章:1, 小村 伸朗:2,4, 山本 世怜:2, 星野 真人:1, 坪井 一人:2,5, 柏木 秀幸:2,5, 三森 教雄:1, 矢永 勝彦:2, Sumeet K Mittal:6
1:東京慈恵会医科大学附属病院 消化管外科, 2:東京慈恵会医科大学附属病院 外科学講座, 3:AOI国際病院, 4:西埼玉中央病院, 5:富士市立中央病院, 6:クレイトン大学病院

【背景】GERDに対する噴門形成術の奏効率は概ね80~90%である.しかし,症例数の蓄積とともに再手術症例も増加している.通常再手術には再噴門形成術が施行されるが,重度肥満や食道運動機能障害の症例では,減量や術後つかえ感を考慮し,また複数回の噴門形成術既往や短食道の併発例ではRoux-en-Y再建術を選択する場合もある.【目的】噴門形成術後再発に対してRoux-en-Y再建術を施行した患者の治療成績について検討した.【方法】2003年12月から2010年6月に噴門形成術後再発に対して再手術を施行した203人中Roux-en-Y再建術を施行した70人(34.5%,平均年齢55.2[21-84]歳,男:女=24:46)を対象とし,再手術前の病態,術前後の症状ならびに満足度を評価した.症状は胸やけ, 逆流感,つかえ感,胸痛の程度について4段階(0~3)に,満足度は11段階評価(0~10)を行い,8以上を良好とした.統計学的検討はMann-Whitney検定を用い,p<0.05をもって有意差ありとした.【成績】再手術前病態として噴門形成部のdisruptionが29人(41%),slipが16人(23%),tightが7人(10%),食道裂孔ヘルニア(slipなし)が12人(17%),その他6人(9%)であった.再手術後に胸やけとつかえ感は改善した(表).術前の主症状の症状スコアが改善した例は53人(89.8%)(59人中)であったが,術後20人(33.9%)に症状スコア2以上の症状が残存した.術後満足度(58人中)の中央値は9(IQR 8-10)で,良好な満足度が得られた患者は46人(79.3%)であった.【結論】噴門形成術後再発に対するRoux-en-Y再建術の症状改善率は90%,良好な満足度を得られた患者は80%と治療成績は良好であった.

詳細検索