演題

GERD術後再発症例の検討

[演者] 山本 世怜:1,2
[著者] 矢野 文章:2, 坪井 一人:2, 星野 真人:2, 秋元 俊亮:2, 増田 隆洋:2, 西川 勝則:2, 小村 伸朗:4, 柏木 秀幸:3, 矢永 勝彦:3
1:東京慈恵会医科大学附属柏病院 外科, 2:東京慈恵会医科大学 外科学講座消化管外科, 3:東京慈恵会医科大学 外科学講座, 4:西埼玉中央病院 外科

【背景と目的】GERDに対する逆流防止手術(ARS)は優れた長期治療成績が報告されているが,再発する症例も存在する.今回,GERD術後再発症例を検討した.
【対象と方法】2004年1月から2016年8月の間にGERDと診断され初回手術としてARSが行われた347例中,術後に再発が確認された39例(11%)(平均年齢51(26 - 92)歳,女性22人)を対象とした.再発の定義は内視鏡により食道裂孔ヘルニア再発もしくはびらん性逆流性食道炎を認めた場合とした.術後アンケートを手術から3ヵ月以上経過後に施行し症状および術後満足度を評価,術後満足度は1~5点で判定した.
【結果】39例中38例(97%)は初回手術前に食道裂孔ヘルニアを認め,その内訳はA1:17例,A2:10例,A3:11例であった.また,びらん性逆流性食道炎を28例(72%)に認め,LA分類でGrade A:5例,Grade B:4例,Grade C:11例,Grade D:8例であった.再発形式は食道裂孔ヘルニア再発が29例(74%),びらん性逆流性食道炎再発が22例(56%)で2例(5%)は形式不明であった.術後再発時期の中央値は19ヶ月(11-36ヶ月)で30例(77%)は3年以内の再発であり,27例(69%)でPPI内服を必要とした.5例(13%)で再手術が施行され,その内訳は,食道裂孔ヘルニアおよび逆流性食道炎再発が4例,食道裂孔ヘルニア再発嵌頓が1例であった.再手術後経過は5例中4例では症状改善し,患者満足度も高かった一方,1例は再手術後も逆流症状が残存し,現在外来でPPI内服で経過観察中である.
【まとめ】GERD術後再発症例の約80%は術後3年以内に再発し,うち13%では必要としたが,再手術術後経過は良好であった.
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