演題

胃癌患者における予後因子としてのリンパ節転移陽性率の検討

[演者] 西田 清孝:1
[著者] 竹村 晃:1, 梶山 英樹:1, 島崎 二郎:1, 丸山 常彦:1, 下田 貢:1, 鈴木 修司:1
1:東京医科大学茨城医療センター 消化器外科

背景:胃癌患者におけるリンパ節転移は重要な予後因子のひとつである.しかしながら,予後因子としてのリンパ節転移個数や転移率によって予後に与える影響については一定の見解はないのが現状である.そこで,我々は胃癌にて胃切除術を施行した患者を対象にリンパ節転移陽性率(LNR)を算出し予後因子のひとつとして検討を加えた.
方法:2006年から2015年までに,当院で胃切除術が施行された患者432例を対象にROCを用いてLNRのCUT OFFcut off値を10.5%に設定し,2群に分けて検討した.
LNRh 群は(>10.5%以上)は121例で平均生存期間は50ヶ月であった.LNRr群(<10.5%未満)は311例で平均生存期間は116ヶ月であった.LNRhの1年,3年,5年生存率はそれぞれ98%,82%,61%であった.LNRrの1年,3年,5年生存率はそれぞれ99%,99%,98%で有意差を持ってLNRr群が良い傾向を認めた(p=0.0001)であった.
LOG RANK TESTはP=0.0001で有意差を認めた.この事は,リンパ節転移陽性率が高値であれば予後を左右する重要な因子としてなり得るのではないだろうか.
結語:今回検討から,我々は胃癌患者におけるリンパ節転移陽性率を検討することで有意差を持ってリンパ節転移陽性率NLRが高率な群は症例は,予後不良である事がわかった.規定因子と成り得ると考えられ,術後補助化学療法などの良い指標になるものと考えられた.
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