演題

pStageⅢ胃癌手術例における予後因子の検討

[演者] 土田 知史:1,2
[著者] 渡邊 勇人:1, 中園 真聡:1, 加藤 綾:1, 長澤 伸介:1, 沼田 幸司:1, 佐伯 博行:1, 松川 博史:1, 利野 靖:2, 益田 宗孝:2
1:横浜南共済病院 外科, 2:横浜市立大学医学部 外科治療学

【目的】胃癌治療ガイドラインではpStageⅢ胃癌に対して術後補助化学療法が推奨されているが,その予後は未だ不良である.今回,StageⅢ胃癌のおける予後不良因子について検討した.
【対象・方法】2003年から2015年にR0手術を施行したpStageⅢ胃癌104例を対象とし,術前化学療法を施行した症例は除外した.胃癌取扱い規約第14版を使用し,Cox比例ハザードモデルを用いて予後因子について検討した.
【結果】104例の5年生存率は43.5%であり,Stage別ではStageⅢA(n=31) 48.7%,StageⅢB(n=39) 49.7%,StageⅢC(n=34) 29.8%であった.StageⅢの予後に影響する臨床病理学的因子として,単変量解析ではASA3以上,D2郭清未満,術後合併症ありおよび術後補助化学療法なしが予後不良であり,多変量解析の結果,術後合併症ありおよび術後補助化学療法なしが独立した予後不良因子であった.一方,術後補助化学療法を施行した51例の5年生存率は60.0%であり,多変量解析の結果ASA3以上,術後合併症ありおよびStageⅢCが独立した予後不良因子であった.
【結論】pStageⅢ胃癌において,術後合併症の軽減に努めるとともに,術後補助化学療法を施行することで予後の改善が期待できる.一方,StageⅢCでは術後補助化学療法を施行しても予後は不良であり,今後はCapeOX療法などのより強力な補助化学療法を検討するのがよいと思われた.
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