演題

胃癌ESD後追加切除症例の病理学的検討

[演者] 佐藤 圭:1,2
[著者] 國崎 主税:2, 佐藤 渉:2, 田中 優作:2, 宮本 洋:2, 小坂 隆司:2, 秋山 浩利:1, 遠藤 格:1
1:横浜市立大学医学部 消化器・腫瘍外科学, 2:横浜市立大学附属市民総合医療センター 消化器病センター

【目的】胃癌ESD後外科的追加切除(以下ASR)の適応の妥当性を評価し,リンパ節転移(以下LNM),局所腫瘍遺残(以下LRT)の危険因子を明らかにする.
【対象】2008年10月~2015年10月までに当院で早期胃癌に対しESDが施行され,その後ASRが施行された81症例を対象とした.LNMおよびLRTの有無によりそれぞれ症例を+/-の2群に分け,ESD非治癒因子別に比較検討した.
【結果】ESD非治癒因子;a) SM2浸潤 46例, b) > 30mm 31例,c) ly(+) 23例,d) 未分化型優位 13例,e) v(+)11例,f) VM1 8例,g) HM1 1例(重複を含む)であった. 術式は,L(A)DG/L(A)TG/L(A)PG/OTG/ODG/Total resection of remnant stomach=35/26/8/6/5/1例であった.15例(18.5%)の切除検体に腫瘍を認め, LRT+は7例(8.6%),LNM+は5例(6.2%)であった. また,残り3例(3.7%)はESD瘢痕近傍に新規病変が出現していた.LRT7例のうち1例のみESD時に断端陽性(VM1)であった.LRT+群とLRT-群でESD非治癒因子を比較したが,いずれの因子も有意差を認めなかった.一方,LNM+群はLNM-群と比較してVM1が有意に多かった(p=0.012). ASR後の再発症例は1例(1.2%)で,LNM+症例が肝・骨転移再発した.
【結語】ESDでVM1であった症例はLNMのリスクが高いため,リンパ節郭清を伴った追加胃切除術が必要である.ASR時に新規早期胃癌を認めた症例も存在しており,術後の厳重な内視鏡フォローが重要である
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