演題

当科における右側結腸癌に対する単孔式腹腔鏡下結腸切除術の定型化

[演者] 平沼 知加志:1
[著者] 島田 麻里:1, 加藤 嘉一郎:1, 道傳 研司:1, 服部 昌和:1, 橋爪 泰夫:1, 平能 康充:2
1:福井県立病院 外科・がん医療センター, 2:帝京大学附属溝口病院 外科

【はじめに】大腸癌におけるReduced Port Surgery(RPS)は低侵襲性,整容性と術後疼痛の軽減を享受しうる術式である.当科では大腸癌手術において2010年8月よりRPSを導入,標準手術とし,2016年11月まで右側結腸癌に対する単孔式腹腔鏡下結腸切除術を249例に施行,手技を定型化してきた.
【方法】臍部切開しEZアクセスを装着,12mmカメラポートと5mmポート2本挿入する.回結腸動静脈を把持拳上,内側アプローチで間膜を剥離,リンパ節郭清は上腸間膜血管系の尾側から頭側に行い支配血管を処理する.回盲部,肝弯曲の授動を外側より施行,十分に遊離を行い腹腔外で結腸切離,FEEAで吻合を行う.EZアクセスを術野に応じて回転させることで鉗子の干渉を抑え,現在はorgan retractorなどを用いず体位変換と局所の術野展開で十分手術可能である.また単孔式独特の展開や鉗子操作に関しては虫垂切除など他疾患で経験を積むことにより若手医師でも完遂できる.
【結果】平均年齢73.0歳,BMIは22.4±3.6,開腹既往を106例に認めた.リンパ節郭清範囲はD3郭清が216例に行われ,手術時間平均160.3分,出血量平均23.4ml,腫瘍径平均4.3㎝(0.6-10.5㎝),平均リンパ節検索個数は29.1個.合併症は縫合不全1例,腹腔内膿瘍4例,創部SSI 7例であり,在院日数平均10.8日だった.
【まとめ】単孔式手術は鉗子干渉,操作可動域の制限など手技困難性も指摘されているが右側結腸癌に対する単孔式腹腔鏡下結腸切除は定型化でき,安全に施行可能である.
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