演題

PN6-6

胆管細胞癌術前診断におけるMRI拡散強調画像の有用性の検討

[演者] 梶山 英樹:1
[著者] 西田 清孝:1, 竹村 晃:1, 丸山 常彦:1, 島崎 二郎:1, 下田 貢:1, 鈴木 修司:1
1:東京医科大学茨城医療センター 消化器外科

【目的】近年消化器癌におけるMRI拡散強調画像(以下DWI-MRI)の有用性が報告され,胆膵領域における報告も散見する.今回,胆管細胞癌術前診断におけるADC-MAPを用いたDWI-MRIにおいて主病変の指摘と予後に大きく寄与するリンパ節転移の正診率を病理診断との対比で,その有用性を検討した【対象】2014年4月から2016年10月の間にDWI-MRIを撮影した,胆管細胞癌に対して外科切除された6例を対象とした.【方法】対象をretrospectiveに読影し,DWI-MRIのhigh b value(b=800)にてhigh intensityでADC mapにてlow intensityで描出されるものを画像診断上の癌陽性(拡散抑制あり)と定義し,病理診断の癌の有無と比較し正診率を求めた.全症例が病理診断で胆管細胞癌のため正診率は感度のみとなる.また,画像上の大きさと標本上の大きさ(実測値)との誤差の評価のために,画像上の最大径と実測値の差を実測値で除して%表記したものを「%誤差」と定義し検討した.リンパ節転移については画像上陽性のリンパ節番号と病理診断上陽性のリンパ節番号が一致した場合に正診,画像上の番号が多ければover diagnosis,少なければunder diagnosisとした【背景】右葉/左葉=3/3,MF/PI=4/2,stageⅡ/Ⅲ/ⅣA=1/2/3,N 0/1=4/2【結果】DWI-MRIの正診率(感度) は100%であった.%誤差は0~17.6%(mean:9.51%)であった.リンパ節転移についてはover diagnosisが4例と正診2例であった.【考察】正診率としては感度のみの評価となるが100%と高い診断能を有する.また,描出している大きさと実測値の誤差が10%未満であることから,DWI-MRIの解像度の低さから考えると,今回検討できていない正診度・特異度も高いことが予測される.解像度が低いため血管浸潤の評価には不向きであるが,少なくとも癌の存在診断には高い診断能を有すると考えられた.また,リンパ節転移についてはunder diagnosisは無く,DWI-MRIで陽性であるものは郭清ないしサンプリングは必須であると考えられた.【結語】high b valueとADC-MAPを用いたDWI-MRIは胆管細胞癌術前診断において有用であったと考えられた
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