演題

PN6-5

肝内胆管癌における予後予測因子;術前CTでのvascularityの評価

[演者] 田中 善啓:1
[著者] 生駒 久視:1, 庄田 勝俊:1, 森村 玲:1, 有田 智洋:1, 小菅 敏幸:1, 小西 博貴:1, 藤原 斉:1, 岡本 和真:1, 大辻 英吾:1
1:京都府立医科大学附属病院 消化器外科

【緒言】近年,肝内胆管癌が増加している.手術や化学療法の進歩により少しずつ治療成績は良くなっているがまだまだ予後不良な疾患の一つである.術前に予後因子を見つけることにより適切な治療の選択を行うことが出来る.肝内胆管癌の予後を最も反映するものは,術前の後期動脈相での腫瘍CT値/肝実質CT値の比(CT-ratio)とする報告があり,その妥当性につき当院での症例を用いて検討を行った.
【対象】2002年から2016年に手術療法を行った肝内胆管癌45例のうち,術前造影CTを施行した腫瘤形成型優位型の連続33例を対象とした.後期動脈相CT-ratioのcut-off値を既報にある0.85とし,臨床病理学的因子の解析および予後の検討を行った.
【結果】全体の5年生存率(5生率)は44%であった.CT-ratio<0.85群(A群)(N=16)はCT-ratio>0.85群(B群)(N=17)より予後が不良な傾向を認めた(5生率42%VS46%,p=0.055).
A群はB群より術前CA19-9が高い傾向(CT-ratio平均445 VS 2835,p=0.054)にあり,病理組織型では低分化型が多い傾向が認められた.リンパ節転移,リンパ管浸潤,静脈浸潤,神経浸潤には差は認めなかった.
【結語】術前の造影CTで早期濃染される肝内肝肝癌に対しては手術による切除の意義が高いと考えられた.術前のCTで腫瘍のvascularityを評価することにより生物学的悪性度を予想しうる可能性が示唆された.
詳細検索