演題

PN6-4

肝内胆管癌切除後,再発症例における予後予測因子の検討

[演者] 大平 真裕:1
[著者] 小林 剛:1, 橋本 昌和:2, 安部 智之:3, 田澤 宏文:4, 大下 彰彦:6, 大石 幸一:7, 小橋 俊彦:5, 大段 秀樹:1
1:広島大学大学院 消化器・移植外科学, 2:中国電力中電病院 外科, 3:尾道総合病院 外科, 4:中国労災病院 外科, 5:広島市立安佐市民病院 外科, 6:県立広島病院 消化器外科, 7:東広島医療センター 外科

肝内胆管癌(ICC)の根治治療は外科切除であるが,再発後の治療方針及び予後予測因子について一定の見解は定まっていない.
広島臨床腫瘍外科研究グループ(HiSCO)の6施設において,2005年から2015年までにICCに対して根治切除が行われた75例について検討した.検討項目は,生存に関わる予後因子,ICC再発予測因子,再発後予後因子の3つ.
5年無再発生存率は38.8%,5年生存率は52.3%.生存に関する多変量解析では,門脈浸潤,LN転移が予後不良因子.ICCの再発に関する多変量解析では,多発腫瘍,HBV抗原陽性,門脈浸潤が再発予測因子であった.
ICC術後再発症例のうち,データ利用可能であった23例について予後予測因子の解析を行った.術後補助療法は9例(39%)に行われた.再発までの期間は中央値で7.6カ月.再発部位は,肝臓内単独11例(48%),肝門部リンパ節転移単独2例(9%),残りは肺・脳・骨・腹膜など遠隔転移であった.再発後の初回治療は,手術5例,化学療法15例,放射線療法2例,緩和治療1例.再発後の生存中央値は16.8カ月,3年生存率は21.2%.再発後の予後因子をログランク検定で単変量解析を行った後,P値0.1以下の因子を用いてCox回帰比例ハザードモデルの多変量解析を行った.再発後の生存に関わる独立した危険因子は,再発に対する手術療法(p=0.017)及び再発期間6カ月未満(P=0.027)であった.
再発後の予後因子としては,初回手術時の因子や術後補助療法は残らなかった.術後早期の再発症例は,治療抵抗性であることが示唆される.一方で切除可能な再発は,積極的な切除が予後を延長する可能性がある.
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