演題

PN6-2

肝内胆管癌切除例における予後因子の解析

[演者] 川崎 洋太:1
[著者] 迫田 雅彦:1, 上野 真一:1, 飯野 聡:1, 橋口 真征:1, 蔵原 弘:1, 又木 雄弘:1, 前村 公成:1, 新地 洋之:1, 夏越 祥次:1
1:鹿児島大学病院 消化器外科

【背景】
肝内胆管癌は原発性肝癌では肝細胞癌に次ぎ2番目に多いが,約4%であり頻度の少ない腫瘍である.その為,単施設における対象患者数は比較的少数であり,しかも多くの割合で手術不能症例が含まれる.治癒切除施行症例も残肝再発やリンパ節再発が多い為,多くの症例の外科治療成績は不良となっている.今回,当科における肝内胆管癌治癒切除例を対象に,予後規定因子の解析を行ない今後の課題を検討した
【対象】
1990~2015年に肝門部胆管癌を除く肝内胆管癌に対し治癒切除施行した57症例を対象とした.肝切除後の予後より臨床病理学的な予後規定因子を解析した
【結果】
平均年齢67歳,男/女:38/19,肝障害度A/B:54/3,腫瘍径中央値4.9cm,CA19-9中央値28,CEA中央値 10.8であった.PET-CTを施行した24例中,17例で腫瘍部に集積を認め,SUVmaxは5.7~20.8であった.系統的切除は56例で非系統的切除が1例であった.リンパ節郭清はNo12,8,13リンパ節とNo16リンパ節のサンプリングを施行した.病理学的所見は血管侵襲陽性31例(54.4%),肝内転移16例(28.1%),リンパ節転移11例(19.3%),R0/R1:54/3であった.30例(48.4%)に再発もしくは転移を認め,再発症例の生存期間中央値は15.5ヶ月であった.全症例における無再発生存率は1年:61%,3年:37%,5年:37%で累積生存率は1年:74%,3年:54%,5年:44%であった.全生存率での予後規定因子は単変量解析ではCA19-9 37以上,肝内転移ありが抽出され,多変量解析ではCA19-9 37以上のみが抽出された.無再発生存率での予後規定因子は単変量解析では,性別,CA19-9 37以上,肝内転移ありが抽出され,多変量解析では肝内転移ありが抽出された.
【考察】
肝内胆管癌の根治切除例において,肝内転移の有無が無再発生存率,CA19-9が全生存率の規定因子として抽出された.肝内転移を有しCA19-9が高値である症例は,術後再発のリスクが高く予後不良であることが予想され,術後補助療法の臨床試験による検討が必要と考えられる.
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