演題

PM4-1

当院における急性胆嚢炎手術症例の検討

[演者] 松本 浩次:1
[著者] 尾花 優一:1, 黒田 悠:1, 中野 悠平:1, 山本 剛史:1, 新居 高:1, 寺西 宣央:1, 新井 俊文:1, 黒崎 哲也:1, 畑中 正行:1
1:板橋中央総合病院 外科

(目 的)急性胆嚢炎に対しTokyo Guidline 2013(以下,TG13)では,72時間以内の早期手術対応を推奨し,重症度を,mild,moderate,severeの3段階に分類した.今回,TG13に従い当院腹腔鏡下手術経験症例を分類し治療成績を評価することを目的とした.
(対 象)2011年4月より2016年3月までの間に当院で経験した,急性胆嚢炎に対する腹腔鏡下胆嚢摘出術手術症例136例を対象とした.
(方 法)TG13に従い,対象症例をmild vs moderate+severeの2群に,また手術までの待機期間,PTGBD挿入の有無により各々2群に分類し術前,術中,術後因子に関し検討した.
(結 果)mild (n=112)vs moderate+sevre(n=24)の2群間では,術前因子では,年齢,性別,待機期間では有意差を認めなかったが,moderate+severe(75%)群がmild(5.3%)群に比較し,有意(p<0.001)にPTGBD挿入群が多かった.術中,術後因子では,手術時間,出血量,開腹移行率,胆管損傷等合併症率,術後在院日数に関しいずれも有意差は認めなかった.また,手術までの期間が72時間を過ぎた長期待機例においては,60日以上の長期待機例(n=73:160.1min)が,60日未満の待機例(n=63:126.9min)に比較し有意(p<0.01)に手術時間が長い結果が得られた.またPTGBD挿入例(n=24:179.8min)はPTGBD非挿入例(n=112:134.3min)に比較し有意(p<0.01)に手術時間が長い結果が得られた.
(結 語)重症度分類では明らかな手術成績の有意差は認めなかったが,重症度が高い方が炎症の強さを示唆するPTGBD挿入例が有意に多かった.PTGBD挿入群,長期待機例は,手術の困難差を反映しているのか有意に手術時間が長かった.
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