演題

PL4-2

退形成性膵癌の6例

[演者] 山本 直人:1
[著者] 村川 正明:1, 渥美 陽介:1, 風間 慶祐:1, 青山 徹:2, 佐藤 勉:2, 大島 貴:2, 利野 靖:2, 益田 宗孝:2, 森永 聡一郎:1
1:神奈川県立がんセンター 消化器外科, 2:横浜市立大学医学部 外科治療学

膵退形成癌は膵癌取扱い規約では浸潤性膵管癌の亜型の一つとして記載されている.当院で経験した6症例の臨床像について報告する.
症例1:73歳男性.2008年6月手術.膵体尾部切除+横行結腸合併切除.Pt, Anaplastic carcinoma with small foci of invasive ductal carcinoma, 50x50x40mm, pT3 n3(#16a2) M1(LYM); StageⅣb, UICC T3N1M1; StageⅣ. 術後GEM→TS-1実施するも術後273日でリンパ節転移・肺転移・肝転移で原病死.~症例2:74歳女性.2012年7月手術.CA19-9上昇から精査で発見.膵体尾部切除.Pb, Anaplastic carcinoma, pleomorphic type, 18x15x11mm, pT3 n1; StageⅢ, UICC T3N1M0; StageⅡB.術後Adj拒否.術後4年で肺転移再発.化学療法拒否しBSC.術後1500日経過し再発生存中.~症例3:66歳男性.心窩部痛・閉塞性黄疸で発症.2014年11月手術.SSPPD.Ph, Anaplastic carcinoma with adenocarcinoma, 25x20x30mm, pT3 n2; StageⅣa, UICC T3N1; StageⅡB, R1.Adj-TS-1開始するも,肝転移再発に伴う胆管炎からの敗血症で術後112日目に死亡.~症例4:74歳男性.IPMNフォロー中の白色便を契機に膵頭部癌の診断.2015年5月手術.SSPPD.Ph, Anaplastic carcinoma, 90x75x60mm, pT3 n2; StageⅣa, UICC T3 N1; StageⅡB, R1.術後S-1開始するも2か月目CTで腹膜播種再発,肺転移.術後89日で原病死.~症例5:77歳男性.関節痛で撮影したCTで膵腫瘍を指摘.2015年10月手術.膵全摘術.Phbt, Adenosquamous carcinoma with anaplastic carcinoma, 32x30x87mm, pT3 n1; StageⅢ, UICC T3N1; StageⅡB.術後10か月で多発リンパ節再発.化学療法希望せずBSC.再発生存中.~症例6:77歳男性.早期胃がんに対するLADGの術後2年のフォロー中のCA19-9上昇から精査で膵癌の診断.2015年10月手術.膵体尾部切除術.Pbt, Anaplastic carcinoma, , 55x32x20mm, pT4 n1; StageⅣa, UICC T3N1; StageⅡB.術後早期に肝転移出現.GEM+nab-PTX開始.S-1に変更するもPD判定でBSCへ.術後220日で原病死.
膵退形成癌は予後不良と考えられているが中には比較的良好な予後を示すケースが認められた.臨床病理学的特徴について文献的考察を加え報告する.
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