演題

PK4-4

膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)切除症例におけるリンパ節転移の臨床的評価

[演者] 小野 宏晃:1
[著者] 赤星 径一:1, 巌 康仁:1, 松村 聡:1, 光法 雄介:1, 伴 大輔:1, 落合 高徳:1, 工藤 篤:1, 田中 真二:2, 田邉 稔:1
1:東京医科歯科大学附属病院 肝胆膵外科, 2:東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科分子腫瘍医学分野

【目的】IPMNにおける手術適応は国際診療ガイドラインに基づいて判断される.IPMNに関して外科手術後の予後について検討解析する.【方法】当科にて2006年1月から2015年11月まで根治切除手術を施行したIPMN81例に対しretrospectiveに解析を行い,IPMNの外科手術後の予後評価を行った.【結果】症例はlow-intermediate grade dysplasia(LD): 46例,high grade dysplasia(HD): 18例,invasive IPMC: 17例であった.IPMN切除症例における再発例は9例(11.1%)であった.再発症例はinvasive IPMC7例,HD2例であり,術後再発率はLG:0%,HD:11.1%,invasive IPMC:41.2%であった.再発までの期間は20.9カ月(4.1-49.6)であり,4例が2年以内に再発を認めていた.また,術後4年経過してから再発した症例も2例認めている.再発病変として残膵再発が3例であり,膵外病変(肺,肝,腹膜,局所,骨,腹腔内リンパ節など重複含む)は5例であった.切除病理所見でリンパ節転移陽性であったIPMNは6例(7.4%)であり,全例invasive IPMC症例であり,invasive IPMCにおけるリンパ節転移陽性率は35.3%(6/17)であった.リンパ節陽性症例は全ての症例で術後再発が認められた.IPMCにおけるリンパ節転移陽性と予後との関連に関して,リンパ節転移陽性IPMCにおけるOSは,リンパ節転移陰性症例に比べ有意に短かった.(p=0.0238) 【結論】IPMNは浸潤癌へ進展し,高い再発傾向を示すようになる.我々の解析からIPMN予後におけるリンパ節転移有無の重要性と,さらには根治手術におけるリンパ節郭清の有用性が示唆される.
詳細検索