演題

腹腔鏡下胃切除後の体重, 栄養状態の変化

[演者] 栗山 翔:1
[著者] 山下 直行:1, 山岸 杏彌:1, 湖山 信篤:1, 内田 英二:2
1:坪井病院 外科, 2:日本医科大学付属病院 消化器外科

【背景と目的】腹腔鏡胃切除は開腹手術に比べ低侵襲で術後早期の離床などには有益であるが,胃癌術後の大きな問題である体重減少や摂食量の減少の抑制への効果は不明である.腹腔鏡手術が胃切除後の栄養状態,摂食不良を改善するか,retrospectiveに検証する.【対象】cStageIAにて幽門側胃切除施行された胃癌症例. 開腹群(ODG腹腔鏡導入直前の2006-200737), 腹腔鏡群(LDG2007-2015107,小切開B-I 吻合器40,小切開R-Y縫合器順蠕動 18, 腔内R-Y縫合器逆蠕動49)「背景因子」以下ODG:LDGを記載. 1)男女比23:14, 60:47 2)年齢65.4±8.0, 66±7.0 3)BMI 23.0±5.9, 23.3±7.2 4)手術時間4) 221±40, 363±52 5)出血量253±100ml, 130±51ml 6)術後合併症(C-D分類GradeIII以上) 5.4%, 4.5% 7)1日以上の禁食を要する狭窄,停滞 5.4%, 10.3% 8) pStageI:II+III 33:4, 100:7 9)治療経過中の重複癌2, 4 10)予後ODG死亡0, LDG原病死1他病死2 (手術時間, 出血量p<0.05) 【検討項目/結果】ODG:LDG (1)術前体重からの変化1ヶ月 89.3%:92.4%, 3ヶ月 89.9%:91.5%, 6ヶ月 89.7%:91.7%, 1 90.0%:90.7%, 1.590.0%:91.4%, 2 91.1%:91.3%, 2.5 91.6%:89.6%, 3 92.1%:89.6%,3.5y 89.9%:89.8%, 4 90.7%:92.2%, 4.5 89.5%:92.2%, 5 89.7%:92.1% (1ヶ月,3か月,6ヶ月,1.5 p<0.05) (2)TP 6ヶ月 6.8:6.7, 1 6.8:6.8, 2 6.7:6.8, 3 6.6:6.8, 4 6.7:6.7, 5 6.9:6.8 (3)alb 6ヶ月 4.0:4.2, 1 4.1:4.2, 2 4.0:4.1, 3 4.1:4.1, 4 4.1:4.1, 5 4.2:4.1 (4)Hb 6ヶ月 12.9:13.0, 1 13.1:13.3, 2 13.1:13.3, 3 13.3:13:3, 4 13.6:13.3, 5 13.6:13.1 (5)PNI 6ヶ月 46.6:48.1, 1 46.4:48.9, 2 45.0:47.0, 3 43.7:46.1, 4 43.8:47.0, 5 43.9:47.9 (6)LDG群の中では腔内吻合に退院時の食事摂取量が多い傾向が見られた. 【まとめ】(1)腹腔鏡胃切除は術後早期の体重減少を抑える可能性がある.(2)経過観察症例も多く,観察継続を要す.(3)他のパラメーターでの評価も考慮中である.
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