演題

後期高齢者に対する腹腔鏡下胃切除術と開腹胃切除術の短期・長期成績比較

[演者] 高野 裕太:1
[著者] 三森 教雄:1, 志田 敦男:1, 岩崎 泰三:1, 藤崎 宗春:1, 川村 雅彦:1, 青木 寛明:1, 高橋 直人:1, 石橋 由朗:1, 矢永 勝彦:1
1:東京慈恵会医科大学附属病院外科

【目的】当院における後期高齢者の胃癌に対する腹腔鏡下胃切除術(LG)と開腹胃切除術(OG)の短期および長期成績の解析を行った.【対象と方法】2006年1月から2011年12月にかけて,当院にて根治的手術を施行した後期高齢者142例中,腹腔鏡下胃切除術を施行した44例(腹腔鏡下幽門側胃切除術33例,腹腔鏡下胃全摘術11例),開腹胃切除術を施行した98例(開腹幽門側胃切除術49例,開腹胃全摘術49例)を対象とした.方法として短期手術成績としてClavien-Dindo 分類gradeⅢA以上の合併症,手術時間,出血量および術後在院日数を,また長期成績として,LG群とOG群の無再発生存期間を比較検討した.統計学的解析には,カイ2乗検定およびStudent's-t 検定を用い,生存期間はKaplan-Meier法で算出し,log-rank法で解析した.【結果】Clavien-Dindo 分類gradeⅢA以上の周術期合併症を12例(LG4例,OG8例)に認めたが,両郡間に有意差は認めなかった(P=0.8542).一方,LG群は有意に手術時間が長く(P=0.0005),出血量は少なく(P<0.0001),術後在院日数は短かった(P=0.0338).LG群とOG群のStageⅠにおける無再発生存期間に差はなかった(p=0.0841).【結論】当院において,後期高齢者に対するLGは安全に施行でき,長期成績に関してもOGに対して遜色ないことが判明した.
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