演題

Stage II / III大腸癌に対する予後予測因子としてのCONUT scoreの意義

[演者] 岡 一斉:1
[著者] 深光 岳:1, 須藤 学拓:1, 都志見 貴明:1, 南 佳秀:1, 植木 幸一:1, 玉井 充:1
1:済生会下関総合病院 外科

【背景】術前の低栄養状態が悪性腫瘍切除術患者の短期・長期成績の予後予測因子となりうることが報告されつつある.血清アルブミン値,総コレステロール値,末梢血リンパ球数を用いた栄養評価法としてControlling nutritional status (CONUT)スコアが注目されている.
【目的】CONUTスコアが大腸癌に対する原発巣切除術後の短期・長期予後予測因子となりうるか検討すること.
【方法】当科で2010年1月から2012年12月までにStage II/III大腸癌に対する原発巣切除術を施行した108例を対象とした.術前CONUTスコア4以下をCONUT low群,5以上をhigh群に分類し,臨床病理学的因子および術後成績との関連を後方視的に検討した.
【結果】CONUT high群15例(14%),low群93例(86%)であった.背景因子では,年齢,性別,BMI,腫瘍分化度,T因子,N因子,CEA,CA19-9に有意差はなかった.Clavien-Dindo 分類grade II以上の術後合併症発生率はCONUT high群2例(13.3%),low群23例(24.7%)で有意差はなかった(p=0.51).5年全生存率はCONUT high群44.1%,CONUT low群84.1%でCONUT high群で有意に予後不良であった(p<0.01).多変量解析ではCONUT high(p<0.01),CEA>5(p=0.029),CA19-9>37(p<0.01)が全生存期間の独立した予後因子であった.5年無再発生存率はCONUT high群49.7%,CONUT low群70.4%で有意差を認めなかった(p=0.23).多変量解析ではClavien-Dindo grade>3 (p=0.038),T4 (p<0.01),Stage IIIb (p<0.01)が無再発生存期間の独立した予後因子であった.
【結語】CONUTスコアによる術前栄養評価は大腸癌術後患者の短期予後との関連はなく,長期予後予測因子となりうることが示された.
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