演題

局所進行下部大腸癌に対する集学的治療の検討

[演者] 蘓村 秀明:1
[著者] 太田 啓介:1, 前田 祥成:1, 竹本 紀一:1, 矢原 昇:1, 安部 俊弘:1, 佐伯 俊宏:1, 古谷 卓三:1, 林 弘人:1
1:関門医療センター 外科

当院では局所進行下部大腸癌に対して術前化学放射線療法(NAC-RT)を施行している.また,同時期にNACのみを経験した症例も有りその臨床経験を報告する.対象はH23.4からH28.10までの25症例.平均年齢65歳(45~79歳),男:女=17名:8名 ,S,Rs:6例,直腸:19例 ,術前病理;tub1: 4例,tub2:21例 であった.NACは8例,NAC-RTは17例であった.化学療法はFOLFOX10例,S-114例,FOLFOX→S-11例であり,分子標的薬併用はFOLFOX例のうち初期の6例であった.放射線療法はIMRT・50.4Gyであった.
狭窄症状が強い症例には人工肛門造設術を先行させた.
24例はR0手術が可能となった.18例がdown stageが可能となり,うちCRが2例確認でき,治療効果はp=0.00001と有効であった.原発巣Rbにかかるものはcovering stomaを造設した.1例は照射野外である鼠径リンパ節転移が判明した.
術後合併症は縫合不全2例,会陰部創し開1例,排尿障害3例,骨盤膿瘍1例,術後出血1例であった.
現在まで局所再発は認めていない.
NAC-RTは少なくとも局所制御が可能であり同時性肝転移に対してはConversion therapyを目指している.
若干の文献的考察を加え報告する.
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